Wellness Club Autumn 2016 特集号
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4 悪い生活習慣を続けると、悪玉菌が増えて腸内環境のバランスが崩れます。それによって、さまざまな心身のトラブルや、病気を引き起こす場合があります。腸内環境悪化の原因に日本人特有の傾向が腸内細菌の減少野菜消費量の減少 食生活の欧米化で加工食品やファストフードなどをとる機会が増えたことにより、日本人の腸内細菌の数は減少してきています。 野菜の1人1年あたりの消費量は、平成5年度の104kgから平成26年度には93kgに減少。また、世代別の野菜摂取量では、10代~20代の若い世代で不足が目立っています。なぜ腸内環境のバランスが崩れるの?腸内環境の悪化善玉菌 減↓悪玉菌 増↑バランスが崩れる不規則な生活食物繊維不足極端なダイエット高脂肪ストレス高たんぱく質老化(加齢)暴飲暴食運動不足腸内環境のバランスが崩れると…104H51080100120(kg)1520212223242526(年度)1009693918891949293野菜消費量の推移(1人1年当たり供給数量)資料:農林水産省「食料需給表」・アレルギー疾患(アトピー、ぜんそく、花粉症など)・がん ・潰瘍性大腸炎 ・うつ ・肥満・糖尿病 など※腸内環境が崩れると、免疫力の低下で病気を引き起こしや すくなります。また、ドーパミンやセロトニンなどを脳に 送ることができなくなり、心の病気も起こりやすくなるの です。こんな病気にかかる可能性も!✼加齢も原因のひとつ! 腸内環境は、年齢によって変わります。母体内では赤ちゃんの腸内は無菌状態で、授乳中の腸内はビフィズス菌のみ。食事を始めると、各種の細菌が腸内に定着し、徐々に大人の腸内細菌のバランスになっていくのです。 しかし、成人以降は年齢とともに善玉菌は減少して悪玉菌が増加。50代を過ぎると、腸内環境は悪玉菌が優位になってしまいます。

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