Wellness Club Autumn 2016 特集号
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2 体の上部と下部に位置する脳と腸。一見関わりがないように思われますが、実は脳と腸は自律神経を介して互いに強い影響を及ぼし合っています。脳と腸の関係について、見てみましょう。 手足などの体の部分を動かすことは、意識すればできますが、腸を動かす、血液を流すなどは意識してできることではありません。こうした意識してもできないことのすべてを司っているのが、自律神経です。 自律神経は内臓や血管などに分布し、交感神経と副交感神経という正反対の働きをする2つの神経から成っています。この2つの神経がバランスよく作用することで、私たちの体は正常な状態に保たれているのです。「緊張するとお腹が痛くなる」など、脳で感じたストレスが、自律神経を介して腸に刺激を伝えます。「便秘が続いてゆううつ」など、腸が正常に働いていない状態が自律神経を介して脳に伝わり、不安感を与えます。腸 の働きが悪くなる脳 が不安を感じる脳 のストレス腸 の不調脳と腸は関係があるの?腸の働きが悪くなる脳が不安を感じる自律神経とは消耗したエネルギーを回復させ、栄養補給するときに働きます。●優位になるとき・夜間・くつろいでいるとき・睡眠中●優位になると…・心拍数と呼吸数が下がる・血圧が下がる・胃腸の働きが盛んになる副交感神経体の各器官を刺激して活性化します。●優位になるとき・昼間・体を動かしたとき・興奮・緊張したとき●優位になると…・心拍数と呼吸数が増える・血圧が上がる・胃腸の働きを抑える交感神経

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