Wellness Club Autumn 2016
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15子宮がんって何? 若い女性に急増中です!「第5回子宮頸がん予防活動奨励賞」の表彰を受けました 当健保組合は、がん検診推進活動により子宮頸がん検診の受診率が高く、子宮頸がん予防に取り組んでいる団体として、子宮頸がん征圧をめざす専門家会議より表彰されました。 子宮がんはがんができる場所によって子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。子宮頸がんは子宮の入り口(頸部)にできるがんで、ヒト・パピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で引き起こされます。HPVはセックスの経験がある女性であれば、誰でも感染するぐらいのありふれたウイルス。感染しても一時的で、その人の免疫力によって体内から排除されます。 しかし、10人に1人くらいは排除されずに、まれに感染が長期化(持続感染)することがあり、数年~10年以上をかけて、異形成と呼ばれる前がん状態から子宮頸がんへ進行することがありますが、定期的に検診を受けていれば、この異型性の段階から発見できるので安心です。怖いのは定期検診を全く受けていない人です。 子宮頸がんは、女性特有のがんとしては乳がんに次いで発症率が高く、日本では年間1万5,000人が罹患し、年間3,500人が亡くなっていると推計されます。しかし、日本では認識が低く、検診率は先進国中最低ライン(下グラフ参照)。多くの国で過去の病気になりつつある中、日本の女性にとって今だにその危険性は他人事。近年は特に、初体験の年齢が昔より下がっている分だけ、この子宮頸がんにかかる20~30歳代の若い女性が大変な勢いで増加中。さらに晩婚化が進むなか子どもを産む前にがんになり子宮を失ってしまうこともあります。自分にとっても、愛する人にとっても、そして未来にとっても、かけがえのない大事なからだ。検診未経験の方、しばらく受けていない方も、ぜひ定期検診を受けてください。初期の子宮頸がんは自覚症状がありません。しかし進行すると、症状の例として〇性交時、月経時以外の出血      〇茶褐色、黒褐色のおりものが増える〇月経の量が増えたり長引いたりする  〇下腹部や腰が痛むといった症状がある場合もあります。少しでも気になる症状があったら、速やかに医療機関で受診することをお勧めします。85.078.771.168.768.556.837.777.6《子宮頸がんの国別比較と当健保組合》アメリカ 2010年100608040200受診率(%)ドイツ 2009年フランス 2010年韓国 2012年イギリス 2011年オーストラリア 2011年日本 2010年当健保組合 2015年※20~69歳の子宮頸がん検診受診率を比較しています。日本は2年に1度の受診が推奨されているため、2009年と2010年の検診受診者数の合計(2年分)に基づく受診率です※当健保は35歳以上の被保険者の受診率です※日本医師会ホームページより

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