Wellness Club Autumn 2015
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7 女性のおへそから下の腹部には、子宮、卵巣などがあります。多くの女性が経験する月経痛は一定期間で痛みがなくなりますが、他の症状がある場合や月経期間・おりものの状態などがいつもと違う場合は、婦人科系の病気が隠れている可能性もあります。 下腹部の急な痛みと併せて次のような症状・状態がある場合は、すぐに対応しましょう。 厚生労働省は、初期の診療は診療所(医院)で行い、高度医療・専門医療は病院で行うという、医療機関の機能分担および連携である「病診連携」を推進しています。 病院は、多くの患者が外来で訪れるため、受診まで長時間待たなければなりません。さらに、初期の患者が受診することで、高度または緊急の治療が必要な患者の治療に支障が出ています。この状況を改善するための方策が、病診連携なのです。 家や職場の近くに、信頼できる診療所(医院)をかかりつけ医として持ちましょう。そして、体調がすぐれないときは、まずかかりつけ医を受診してください。体質や病歴などの情報を持っているため、すばやい対応ができ、高度医療・専門医療が必要な場合は、適切な医療機関への紹介状を出してもらうことができます。 基礎体温・月経周期とともに、おりものや月経の量・状態、体調の変化などをふだんから記録しておく習慣をつけましょう。婦人科系の腹痛の場合、重要な診断のカギとなります。女性の急な腹痛は婦人科系の病気の可能性も!かかりつけ医を持ちましょう症状症状症状症状疑われる病気疑われる病気疑われる病気疑われる病気◦前回の月経が極端に軽く、月経が遅れている。◦吐き気、冷や汗があり、顔色が青い。◦おりものの量が増え、色がついている。◦ピンク色のおりものと出血がある。◦突然、激しく痛む。◦子宮外妊娠◦流産◦切迫流産◦子宮付属器炎 (骨盤腹膜炎)◦卵巣嚢のう腫しゅ茎けい捻ねい転てん産婦人科検査をすぐに産婦人科へ13456患者かかりつけ医(診療所・医院)病院(200床以上)受診検査・治療 高度な治療が必要な場合は紹介状を渡す専門的な検査・入院・高度な治療など紹介状持参で受診(※)(※)かかりつけ医の紹介状がない場合、初診料のほかに「初診時療養費」が必要となり、患者負担が増えます。紹介・情報提供2症状報告 状態が落ち着けばかかりつけ医へ逆紹介連携して治療・経過観察を行うすぐに救急車を!すぐに救急車を!

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