Wellness Club Autumn 2015
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4 今長崎市でホットなスポットとなっているのは、世界遺産に認定された軍艦島。日本の近代化に寄与した、かつての炭鉱島を見てみたいと多くの観光客が訪れています。また、平和の実現をめぐり、長崎市は平和を願う都市の象徴として大きな存在となっています。 そして、長崎市といえば、なんといっても異国情緒のあふれる町。ここは、鎖国体制下にあった江戸時代、日本で唯一の国際貿易港・出島を有する港町でした。オランダ、中国よりもたらされた文化が古くから根付き、異国情緒漂う街並みが造られていったのです。 また、長崎市は幕末の動乱の舞台でもありました。土佐藩を脱藩した坂本龍馬が薩摩藩の支援を受け、日本最初の商社といわれる「亀山社中」を結成。運輸業、銃器の斡旋などを行い、後の薩長同盟において重要な役割を果たしたのです。 こうした背景から、長崎市には龍馬に関する史跡も多く残されています。日本の新しい夜明けを夢見た龍馬の足跡をたどりながら、美しい坂の街を散策しましょう。❶長崎新地中華街 横浜、神戸と並ぶ中華街。江戸時代に中国からの貿易商品を入れる倉庫を建てるため、海を埋め立てて新たに作った場所であることから「新地」という。中華料理店や中国雑貨店など約40店舗が軒を連ね、毎年春節祭に行われるランタンフェスティバルには、多くの観光客が訪れる。 坂本龍馬が「亀山社中」の最初の拠点としたとされる地に、当時の姿に近い形で建てられた記念館。龍馬がもたれて座ったという10畳の座敷の柱、建具など、幕末の家屋の佇まいが忠実に再現されている。龍馬の書簡やブーツ、亀山社中に関する資料などのレプリカも展示。開 館 9:00~17:00休 館 無休入館料 大人300円、高校生200円、     小・中学生150円電 話 095-823-3400❺風かざ頭がしら公こう園えん❹長崎市亀山社中記念館❸諏訪神社 荘厳な社殿をもつ、鎮西大社と称される長崎の総氏神様で、諏訪・森崎・住吉の三社が祀られている。例祭は、日本三大祭りの一つであり、国の重要無形民俗文化財に指定されている「長崎くんち」。毎年10月7日~9日に行われ、龍踊り(じゃおどり)など異国情緒にあふれた豪華絢爛な奉納踊りが有名だ。 中腹に亀山社中があった風頭山にある公園。長崎港を見下ろす展望台に建ち、遥か彼方を見つめる坂本龍馬之像は、龍馬ファンに人気のスポットだ。また、桜、あじさいなど花の名所としても知られており、2012年に世界新三大夜景に認定された長崎の夜景も楽しむことができる。 長崎の代名詞ともいえる眼鏡橋は、1634年にかけられた日本最古のアーチ型の石橋。近年では、眼鏡橋がかかる中島川の護岸の石垣に、ハート形をした石が埋め込まれていることから、パワースポットとして注目を集めており、ここを訪れる若い女性の姿が多くみられます。❷眼鏡橋▶龍馬のブーツ自慢の街を歩こうNAGASAKI

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