Wellness Club Spring 2014
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15しょう 歯周病を防ぐ一番の方法は、プラークをしっかり落とし、細菌を繁殖させないようにすることです。プラークは食事のたびに付着するので、毎食後、ていねいに歯みがきを。特に歯と歯肉の間や歯と歯の間にはプラークが付着しやすいので、意識してみがきましょう。 歯ブラシの届きにくいところは、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってプラークを落とします。歯みがきでは落としきれない歯石(石灰化したプラークの塊)は、定期的に歯科医院で取り除いてもらいましょう。 歯を支える歯槽骨が溶けてしまい、歯の根が見えてきます。ちょっとした刺激で歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病の末期質によって血糖値を下げるインスリンがつくられにくくなります。すると、血糖をコントロールできなくなり、糖尿病を発症あるいは悪化させてしまうのです。 このように、歯周病と糖尿病には密接な相互関係があります。たがいに悪化させあうこともありますが、逆をいえば、歯周病を適切に治療することで、糖尿病の予防・改善につながるのです。糖尿病を予防するためにも、歯周病を放置せず、早めのケアを心がけましょう。歯周病を防ぐには? タバコは歯周病の大きな要因の1つです。タバコに含まれる一酸化炭素やニコチンは、歯周組織の抵抗力や治癒能力に悪影響を及ぼします。また、タバコは血管を収縮させるため、歯肉への血液循環が悪くなります。その結果、歯周病が進行するだけでなく、治療をしても効果が現れにくくなる場合も。 さらに、受動喫煙でも歯周病にかかる可能性があります。自分だけでなく、周囲の人たちのためにも、禁煙しましょう。 毎食後しっかりと歯みがきを!今すぐ禁煙を! 私たちが歯を失う原因は、30代以降は歯周病が第1位です。軽度の人も含めると、成人のほとんどが歯周病にかかっているといっても過言ではありません。さらに、近年では20歳未満で歯周病の初期段階である歯肉炎にかかっている人が増加しているなど、低年齢化も問題となっています。 歯周病は、ほうっておいては絶対に治りません。歯周病についての正しい知識を持ち、セルフケアでしっかりと予防しましょう。歯槽骨歯肉歯石・歯垢グラグラするようになる

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