Wellness Club Autumn 2015 特集号
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「腰が痛む」のはどうして?筋肉をほぐして腰痛解消腰痛になりやすいのはどんな人?運動不足やストレスなどを解消して腰痛を防ごう●筋肉が疲れているケース 長時間同じ姿勢でいるなど、腰を支えている筋肉に負担がかかると、筋肉は疲れて硬くなります。すると、血液の循環が悪くなり、細胞に酸素が行き渡らなくなります。酸素不足の状態が続くと、痛みの物質がつくられて、痛みが起こります。●関節・椎間板が傷んでいるケース 無理な体勢で重い物を持ったり、姿勢が悪いと、腰椎(腰を通る背骨)の関節や、骨と骨の間にあるクッションの役割をする椎間板などに負担がかかります。すると関節や椎間板が傷んで変形し、腰椎を通る神経を圧迫して痛みが起こります。●内臓に異常があるケース 内臓に異常があっても、内臓そのものは痛みを感じません。代わりに、異常を知らせる刺激が脊髄(背骨を通る神経)を通り、脳へ伝達されます。脳はその刺激を腰椎を通る神経からのものと錯覚するため、異常のない腰に痛みを感じます。運動不足の人 筋肉は、動かさないと硬くなり、スムーズに動かなくなります。すると、すぐに筋肉が疲れて血液の循環が悪くなり、痛みが起きやすくなります。●ひざを伸ばす いすに座り、片脚を上げてひざを伸ばし、つま先を手前に曲げて5秒キープします。ストレスをためやすい人 脳には痛みの感覚を抑える回路があります。しかし、仕事や人間関係などのストレスが続くと、この回路がうまく働かなくなり、普段は感じない痛みを感じるようになります。●腰をひねる いすに座って脚を組み、ひざに反対の手をかけて腰をひねり、5秒キープします。筋肉の緊張をほぐし、痛みを軽減します。長時間同じ姿勢を続ける人 同じ姿勢を続けるには、常に腰の同じ筋肉を収縮させておく必要があります。すると筋肉に疲労がたまり、血流が悪くなって痛みが発生します。●ひざを抱える いすに座り、片方のひざを両腕で抱えるように胸の位置まで引き上げて、5秒キープします。腰椎を正しいカーブに近づけます。太っている人・妊娠中の人 太っている人、妊娠中の人は、腹部が前に出てくるため、腰椎が前に曲がってきます。すると、関節や椎間板に負担がかかって傷み、腰痛が起こります。●うつ伏せで力を抜く テーブルなどの角に座布団やクッションを置き、へそのあたりを当ててうつ伏せに。全身の力を抜いて約3分その状態をキープします。腰椎のカーブを自然に戻し、足の重さで腰椎を引き下げます。 腰痛は、筋肉が緊張して血液の循環が悪くなることで起こります。痛みを解消するには、軽い運動で筋肉をほぐすことが効果的です。 強い痛みがないときには、腰痛予防として背骨を支える腹筋や背筋を鍛えましょう。腰の負担が軽くなり、腰痛が起こりにくくなります。4

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