Wellness Club Spring 2015
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210(万人)250200150100500(人)12若年性認知症ってどんな病気か知っていますか?若年性認知症とは?どんな症状が出るの? 認知症は、脳の細胞が壊れたり働きが悪くなったりしたことでさまざまな障害が起こり、生活に支障が出ている状態が約6ヵ月以上継続しているものをいいます。加齢によって発症するケースが主ですが、65歳未満で発症した場合を「若年性認知症」といいます。脳の細胞が壊れる主な症状主な症状●新しい記憶から薄れていく初期は数日前のことが思い出せなくなり、やがて数分前のことも忘れるようになります。●時間や場所が わからなくなる「いつ」「どこ」が認識できなくなります。●理解力・判断力・思考力が 低下しますこれまで普通にできていた料理などが、うまくできなくなります。●徘徊本人にしかわからない目的で、周囲を歩きまわります。●不安・焦燥・うつ状態強い不安や焦りを感じる、イライラする、元気がなくなるなどの状態になります。●幻覚・幻聴・妄想現実にはないものが見える、聞こえるといい、現実だと思い込みます。 「認知症」というと、高齢者が発症するものと思われがちですが、65歳未満でも認知症になる場合があります。これを「若年性認知症」といいます。働き盛りの世代だけに、発症してしまうと仕事や家庭生活への影響も大きいのですが、実態はいまだ明らかになっていません。さらに、若年性認知症に対する社会の認識が不足しているため、誤解を受けて苦しんでいる人も近年では増えています。若年性認知症とは、どのようなものなのでしょうか。●平成18~20年度年齢階層別若年性認知症有病率(推計)18-1940-4420-2445-4925-2950-5430-3455-5935-3960-64(歳)1.67.80.0020.0370.0450.0550.0840.1220.2090.4161.2011.6048.39.211.318.533.668.1144.5222.12.23.12.56.511.220.634.985.2155.20.0女性男性人口10万人当たり有病率 全国における若年性認知症者数は推計3万7,800人!  実際に発症している人は推計を大きく上回る可能性も!出典:厚生労働省「若年性認知症の実態等に関する調査結果の概要及び厚生労働省の若年性認知症対策について」●若年性認知症の症状●中核症状・脳の障害が原因の基本症状・認知症の人には誰にでも見られる・基本症状+心理的な原因等で起こる二次的症状・人によって現れ方が異なる性格・素質環境・心理状態行動・心理症状他の要因推定患者数参考:認知症サポーター養成講座標準教材(特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成)

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